家庭用血圧計 画像

なぜ家庭で血圧を計る必要があるのか?

ドクター

病院などの医療機関で医師に測定してもらう血圧を診察室血圧と言い、自宅で自らが測定する血圧のことを家庭血圧と言いますが、診察血圧と家庭血圧とでは、測定した血圧の数値に大きな違いが出てしまう場合が多いのをご存知でしょうか。

では、どちらの数値が正確なのかと言うと、実は、後者の家庭血圧なのです。普通に考えれば、医療機関で専門の医師に測定したもらった方が、自らが測定するよりも正確な血圧が測定できるような気がすると思います。

ところが、誰もが経験したことがあるかと思いますが、病院に行って白衣を着た医師を目の前にすると、なんだか妙に緊張してしまい、どうしても胸がドキドキするはずです。こうなってしまうと、血圧が上がってしまい、正確な血圧を測定することはできません。このような状態のことを白衣高血圧または白衣現象と言います。

リラックスした状態で測定している家庭血圧では正常値なのに、医療機関で測定した診察室血圧の場合に数値が高くなってしまう場合は、この白衣高血圧と言えるでしょう。また、白衣高血圧とは逆に、診察室血圧の数値が低いのに、家庭血圧の数値が高い場合があります。これを仮面高血圧と言います。

人によっては、朝方に血圧が上がった状態(早朝高血圧)になる場合があり、医療機関で血圧測定してもらう時間帯がちょうど降圧剤が一番効いている時間帯と重なることから、本当は高血圧なのに診察室血圧の数値の方が低くなって医療機関では正確な数値がわからないのです。

朝方は脳卒中や心筋梗塞を発症しやすい時間帯なので、月に1~2回ほどの診察室血圧のみでは早朝高血圧に気づかずに命を落とす危険もあります。しかし、家庭血圧なら月に1~2回ほどしか測定しない診療室血圧とは違い毎日測定するので、正確な数値を把握することができるだけでなく、1日ごとの細かい血圧の変化もわかるので早朝高血圧も見つけることが可能になるのです。

このような事情あって、最近では、医療機関によっては診察室血圧以上に家庭血圧を重要視しているところがあったり、家庭用血圧計の性能の進歩や普及してより身近なものになってきて、自宅で家庭用血圧計を使って自分で血圧を測定する方が増えてきているというわけなのです。

正確に血圧を測定するタイミング

家庭用血圧計を使って正確な血圧を測定するためには、測定するタイミングはとても重要です。血圧は日々変化しているので、毎日決まったタイミングで測定して記録し続けなければ正確な血圧の状況がわかりません。

細かい自分の血圧の状況がわかれば、医療機関で医師に測定記録を伝えることで、その後の適切な治療が行えると言った大きなメリットもあります。面倒だとは思いますが、自分の健康のためだと思って、横着せずに測定するタイミングをしっかり守って、毎日継続して測定し血圧管理を行いましょう。

血圧を測定するタイミングで注意すべきポイントを挙げると・・・

●血圧の細かい変化を把握するために、できるだけ毎日同じ時間で測定する。
●最低でも朝と夜の1日2回は測定する。
●朝は起床してから1時間以内。
●起床してからできるだけすぐに測定することで、
 脳卒中や心筋梗塞のリスクがある早朝高血圧の予防ができる。
●朝に測定するタイミングは、先に排尿を済ました後、
 朝食を食べる前、降圧剤を服用しているなら服用後。
●カフェインは血圧を変動させてしまうので、
 コーヒーなどの飲み物は血圧測定前の30分以内には飲まない。
●ニコチンは血管を収縮させて血圧が高くなるので、
 タバコは血圧測定前の30分以内には吸わない。
●夜は多少時間がずれてもいいので、必ず就寝する前に測定する。
●血圧に影響があるので就寝する前の入浴や飲酒は避ける。
●朝も夜も椅子に座って1~2分安静にして
 リラックスした状態になってから測定する。
●朝晩の各測定機会において複数回測定するなら、
 2回目以降は1回測定するごとに1~2分は間を空ける。
●毎日測定するのが基本ですが、血圧の状況によっては
 医師と相談して測定回数を週数回に減らすことも可能。
●治療の効果が出て血圧が安定している場合は、
 測定回数を週に3~5回にまで減らせる。



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