東洋医学と最新医学の違い

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東洋医学で治せない高血圧と最新治療法

前回は東洋医学で高血圧を治療する威力について説明しましたが、今日は東洋医学のチカラが及ばない二次性高血圧について話したいと思います。

僕が高血圧を発症して5年ほど過ぎた時に健康診断で肺に影があることが発覚しました。至急、精密検査を受けるように言われ、衝撃的なショックを受けたことを今でも忘れません。少なくとも肺がん!早期発見ならまだしも・・・もし転移していたら・・・眠れない日々が続きました。

検査当日は寝不足の状態ながらも覚悟を決めて病院へ行ったのです。そして、MRIやCTなど複数の検査を受け1時間ほど待って、主治医に呼ばれたのです。ああ〜僕の人生もここまでか?なんて深刻な顔で主治医の話を聞いていたのです。

主治医は検査画像を見ながら・・・「最近、激しい運動とかしてる」と聞くのです。というのも、肺に移っていた影は腫瘍ではなく肋骨が骨折し炎症を起こしているものでした。「まあ一応、整形外科で診てもらおうね」と笑っていました。

よかった〜!命拾いをした気持ちです。整形外科の先生も、ああ疲労骨折だね!自然に治るから1ヶ月位は安静にしてね!という程度だったのです。そして次の一言がドラマの始まりでした。「肺の影はいいんだけどさ、ほら、ここに影があるでしょう?こっちの方が気になるんだよね!一応、内科で診てもらおうか?」と言って、またまた内科に逆戻りしたのでした。

副腎に腫瘍が出来ていた!

内科に戻ると先生が「おお副腎に腫瘍があるな」というのです。副腎に出来る腫瘍の90%以上は良性なので手術はしないで経過観察になるそうですが、この腫瘍が原因でホルモンの異常分泌が起こり、それが血圧を上昇させる原因になる場合があり、これを二次性高血圧というと説明を受けたのです。

今までも同じ先生に高血圧の治療を受けていたのですから、なんで早く気が付かなかったのか腹立たしく思ったのも事実です。詳細は検査をしないと解らないけど、もし検査の結果、これが高血圧の原因であるならば、手術で除去することで高血圧まで完治する場合があるので、検査入院するように言われたのです。

これが検査入院するキッカケだったのですが、ここから僕が体験した話は壮絶なものでした。詳しくは、おいおいブログで紹介したいと思いますが、検査の難しさであったり、入院している高血圧患者や糖尿病患者の苦しみなど、目の当たりにしたとき心から高血圧を治療しようと決意させるほどの衝撃のあるものでした。

では、今日のテーマである高血圧治療における東洋医学と最新医療の違いについて説明しましょう。

高度な検査が必要な高血圧!

結論から言うと・・・

本態性高血圧の治療

最新医療でも治療する薬がないので、東洋医学のように生活習慣からくる血圧を高くする原因を根本的に取り除く治療法が適している

二次性高血圧の治療

他の病気や疾病が原因になっているため高度な検査と外科的手術などが必要になるため、東洋医学では治療できず、最新設備と最新医療が適している

このように二次性高血圧の場合は東洋医学の治療法では対応できないことが解ったのです。

二次性高血圧の検査は大変!

副腎に腫瘍がありホルモンの異常分泌が血圧を高くしている可能性があるということで精密検査が始まったのですが、それは肉体的にも費用的にも患者にかかる負担は予想を上回るほど大きいものでした。

想定できる原因が、褐色細胞腫やクッシング症候群や原発性アルドステロン症などいくつもの原因が考えられるので、一つ一つ可能性を検証してゆく必要があるのです。つまりこの検査とこの検査をした結果、数値の変動がないので褐色細胞腫の可能性はない!次は、この検査とこの検査をした結果、数値に異常が見つからないので、クッシング症候群の可能性はない!という具合に一つ一つ可能性をつぶしてゆく検査が必要になるのです。

また同時に、心筋梗塞や狭心症などを起こす可能性も同時に検査する必要もあるようです。これはカテーテル検査をする時でも、手術を行うときでも心臓病や腎臓病などを抱えていると危険性が高まるので事前の治療が必要になるために詳しく検査が行われるのです。検査をすれば何らかの異常も発見されるため、検査入院はついに2ヶ月もかかってしまいまました。

辛かったカテーテル検査

検査入院で一番つらい検査はカテーテルを使った検査です。僕の副腎腫瘍は原発性アルドステロン症であることが解り、検査も最終段階になっていたのです。人体には副腎が2つあるのですが必ずしも腫瘍のある方が原発性アルドステロン症を引き起こす原因になっているとは限らないそうです。

もし、2つある副腎の内、どちらか一つの副腎がホルモンの異常分泌を起こしているなら、手術によって除去すれば高血圧の原因がなくなり治療が完了します。しかし、2つの副腎がホルモンの異常分泌をしていれば、2つの副腎を取ることはできませんので生涯薬物治療で抑えるしか方法がないのです。

そこで必要になる検査が、カテーテルによって右と左の副腎近くまで行って、副腎近くの血液を採取し、それぞれの数値を比較するというカテーテル検査が必要になるのです。

部分麻酔により脚の付け根からカテーテルを挿入するのですが、左右の副腎にカテーテルを入れるのが相当難しく早くても2時間は掛かると説明を受けました。その間は動くこともできませんし、カテーテルを抜いた後も止血が終わるまで2〜3時間は動いてはいけないという強烈なプレッシャーのある検査なのです。

結局、僕の検査は4時間もかかり、その後、2時間動けなかった訳ですから合計6時間も同じ姿勢のまま居たことになります。いや〜辛かった!もう二度とやりたくない!と言うのが感想です。

まとめ

今日も長い文章になってしまいましたが、話をまとめると・・・

二次性高血圧の場合は、高度な検査や検査後の手術が必要になるケースが多いので、最新医療設備が必要となります。こうなると生活習慣の改善とは次元が違う話ですので、さすがに東洋医学の治療法が及ばない領域だな!という感想なのです。

高血圧の9割以上は本態性高血圧と言われていますので、多くの方は東洋医学が役に立つと思いますが、入院生活をしていると二次性高血圧患者の数も決して少なくありません。みなさんも高血圧で悩んでいるなら、私の体験談を参考に自分の状況をつねに観察する必要があります。おかしいな?と思ったら積極的に主治医に投げかけてみるのも妙案だと思います。

事実わたしの副腎腫瘍を発見したのも整形外科の先生です(笑)主治医の内科の先生は、ぜんぜん気が付かないと言っていました(怒)まあ、医者も多くの患者を診ていますので、そこまで気が回らないこともあるはずです。それだけ患者も注意が必要であり、遠慮している場合じゃないということだと思います。

でわ今日はこの辺で・・・


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