網膜症は怖い病気という話

今日は、僕が入院中に遭遇した糖尿病患者が網膜症なった話をしましょう！

僕が入院していたのは某有名大学病院です。９階の見晴らしの良い病室には４ベッドで僕は窓際のベッドを使っていました。僕が入院して２日目に隣のベッドの患者さんが退院し、すぐに新しい患者さんが入院してきたのです。

看護士さんと話している様子では、どうやら糖尿病を患っていて網膜症を発症し入院してきたらしいのです。検査入院している僕とは看護師さんの対応がまるで違うことに気がつきました。これは２ヶ月間の入院中に糖尿病の患者さんが入院してくる度に感じることでした。

網膜症とは？

ところで、みなさんは網膜症ってなんだかご存知ですか？網膜症とは糖尿病の３大合併症の一つで、初期段階では自覚症状もないの発症すると治療も困難で失明する恐れがある本当に怖い病気なのです。特に高血圧になると糖尿病になる可能性も高いので、徹底して糖尿病にならない予防対策が必要になってきます。・・・と説明している僕も、この時点では網膜症は知っていましたが本当の恐ろしさを知りませんでした。

網膜症の怖さとは？

さて話を病室へ戻しましょう。隣のベッドに入院してきた糖尿病患者は、話す間もないほど検査や看護師さんからの食事指導、さらには血糖値に対する講義や低血糖になった場合の対象法など様々な指導をマンツーマンで受けています。これは高血圧で入院した僕には全くない対応です。

そして、数日が過ぎた時、やっと時間が空いたせいか彼から話しかけてきたのです。お互いに自己紹介や世間話などしながらコミュニケーションが取れてきた頃、お互いの病気について話が始まりました。あまりにも看護士が集中的に世話をするので。僕は彼の状況を詳しく知りたっかたのです。そして、彼が発した次の言葉に背筋が凍ったのです。朝起きてテレビを見ていたら・・・

目に墨汁を垂らしたように視野が黒くなってゆく！

怖くなって救急車を呼び病院へ搬送されたら、そのまま入院ということになった！という話だったのです。おいおい！なんだよ？なんでそうなったんだ？僕は知りたくて知りたくて溜まりませんでした。すると糖尿病が悪化したすえに網膜症を発症したということが分ったのです。

もっと恐ろしい話！

結局、彼は僕とほぼ同じ期間入院生活をおくりました。僕は検査の連続でしたが、彼は治療の連続です。そこで網膜症のもっと恐ろしい治療法を目にしてしまったのです。この話を聞いたら絶対に糖尿病にはなりたくないと思うはずです。ですから覚悟して聞いてくださいね。

入院生活も３週間を過ぎたあたりから、彼が治療から帰ってくると目を押さえながら「痛い！痛い！痛い」とベッドに入ったまま魘されているのです。「大丈夫か」と話しかけても、少し休ませてください。といってしばらくベッドで寝込んでしまうのです。

網膜症のレーザー治療

よくよく話を聞いてみると彼は網膜症の進行をとめるためにレーザー治療を受けているのです。そもそも網膜症は、目の水晶体（レンズ）のまわりにあるフィルムの役目をしている網膜の血管が破れる病気です。なぜ糖尿病の合併症といわれているのか？

それは高血糖になると動脈硬化で網膜にある毛細血管が詰まることによって起こります。血管が詰まると血流が止まるので、網膜の中では次々と新しい血管が生まれるのですが、この血管が非常にもろく破れやすいのです。血管が破れると先ほど話しように目に墨汁を垂らしたような症状が起きるのです。

レーザー治療は、新生血管および増殖を抑制する治療法なのです。そして、このレーザーを目に向かって照射するのですが、彼の場合は１回の治療で500発近いレーザーを照射するのです。その一発一発が目に衝撃と痛みを与えるというのです。この痛みで彼は精神的にも参っていたのです。

しかし・・・話を聞くと、レーザー治療で網膜症の進行を止めた跡に、次は硝子体手術といって眼球にメスを入れる手術が待っているというのです・・・！

網膜症って本当に恐ろしい病気です！

あなたも隠れ糖尿病ですね！

網膜症という合併症の怖さを知り糖尿病にビビリまくっていた僕に先生が言いました。

一応検査しておこうか？

別に血糖値に異常があるわけでもなく、ヘモグロビンa1cの数値が高いわけじゃありません。しかし、高血圧と糖尿病を併発する患者が凄く多いので生活習慣病であれば全ての病気に対して予防策が必要になるので、一応調べよう！ということでした。

検査の結果、僕が言われたのが隠れ糖尿病ということでした。これは糖尿病予備軍と違います。あなたは糖尿病です。明日から食後の血糖値を計ります。状況によっては血糖値をゆっくする上昇させるような薬を処方しますので、極力食事はゆっくりと良く噛んで食べるようにしてください！と言われました。

ショック！本当にショックです！

まあ、こんな調子で話していると、延々と話は続きます。

今日も長くなってしまたので、この辺で失礼します。また！