心筋梗塞を簡単に予測する方法

心筋梗塞とは

厚生労働省の2014年、人口動態統計によると心筋梗塞で亡くなっている人は年間で約4万人。それを月別でみてみると12月、1月、2月の気温が低い季節に増加しています。

心筋梗塞とは、心臓の血管「冠動脈」に、長い時間かけてコレステロールがたまり、それがやがてプラークと言うこぶ状の異物ができます。

それが、なにかのきっかけで破裂し血管を詰まらせてしまい、心臓の筋肉が壊死してしまい最悪の場合は死に至る恐ろしい病気です。

特に寒い冬の季節は、血管が収縮することが多く血流がアップし、その結果、血圧が急激に上昇してしまい、血管にあるプラークに刺激を与えてしまうのです。 ですが、このプラークは、加齢とともに誰にでも出来てしまうものだと言うから、しっかり自分で自己管理する必要があります。

そんな中、医学の発展は著しく、近年の研究で心筋梗塞の発症を予測できるかもしれないと、前兆を知る新しい事実が確認されはじめたそうです。

これは、テレビ番組「たけしの家庭の医学」に出演した際に、国立循環器病研究センター心臓血管内科部長 野口暉夫先生が解説。その内容を紹介します。

心筋梗塞予測のカギはプラークの種類!

心筋梗塞や狭心症を起こす人には共通の特徴があるそうです。それはプラークの種類です。 野口先生の話によると、破壊する可能性が高いプラークと破壊しにくいプラークがあると言うのです。

破壊しやすいプラークは、MRIで心臓を撮ると冠動脈の壁が他の場所と比べて、白く光ることが分かってきたそうです。

つまり、光るプラークをもっている人は持っていない方と比べたら、数年以内に心筋梗塞を起こすリスクが高く、 白く光らないプラークならあまり心配する必要が無い事が研究で明らかになって来ているのだそうです。

では、白く光るプラークとは?

光るプラークの正体はコレステロール。実は、コレステロールで出来たプラークは柔らかくて破裂しやすいのだそうです。 ですが、年齢を重ねれば誰にでも血管にコレステロールは溜まっているものですよね・・・。光る、光らないその違いはなんでしょうか?

健康診断で血液検査を行いますよね、その結果を見るとき総コレステロール値だけを見るのではなく、 善玉コレステロール値と悪玉コレステロール値の比率を見るのが大切なんだそうです。

悪玉コレステロール(LDLコレステロール)とは

悪玉コレステロールは、細胞膜の成分やホルモンの原料として肝臓で合成されます。そして、血液によって全身に運ばれます。

悪玉と名前に付いているの悪いコレステロールだとおもいがちですが、実は、壊れてしまった細胞を修復するなど必要不可欠な存在。

ですが、必要以上に増えてしまうと血液中に残されてしまい、血管の傷などから内側に入り込みプラークを作ってしまうのです。

善玉コレステロール(HDLコレステロル)

善玉コレステロールは、先ほどの増えすぎた悪玉コレステロールにくっ付いて回収して肝臓に戻す掃除役をしてくれるのです。

つまり悪玉コレステロールが増えても、善玉コレステロールが多ければ悪玉コレステロールを回収してくれるのでプラークは出来にくいと言うことなのです。

反対に、悪玉コレステロールが多くなくても、善玉コレステロールの方が少なければ、悪玉コレステロールを回収しきれないのでプラークが作られてしまうのです。

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 重要ポイント!

光るプラークが出来ないようにするには、悪玉コレステロール値と掃除役の善玉コレステロール値のバランスが大切。その数値を『悪玉/善玉比』と呼ばれています。

計算式は、悪玉コレステロール値 ÷ 善玉コレステロール値 = 悪玉/善玉比
となります。

【悪玉/善玉比の計算例】
・悪玉コレステロール値が100
・善玉コレステロール値が60の場合
100÷60=約1,7 が悪玉/善玉比となります。

光るプラークができてしまう可能性が高いのは、悪玉/善玉比が2,5以上だと光るプラークが出来る可能性が高く、将来、心筋梗塞を起こすリスクが高いと言えるのだそうです。


皆さんも、今年の健康診断の結果があれば確認して計算してみてください。

野口先生の調査では、光るプラークが見つかった3割の方が、5年以内に心筋梗塞や狭心症を発症していることが分かっているそうです。

ですが、この悪玉/善玉比が2,5以上だけで、心筋梗塞のリスクが高くなるのではなく、さらに加えて、血圧が高い、血糖値が高い、たばこを吸っている、 などが該当すると、リスクが高くなると話していました。

悪玉/善玉比を下げて心筋梗塞のリスクを下げる2つの方法

ここからが大切!特に、悪玉/善玉比が2,5以上の方は必見です。悪玉/善玉比を下げる方法です。方法は2つあります。

悪玉コレステロール値を下げる!

この方法は、食事に水に溶ける水溶性食物繊維をたくさん摂取するのが即効性があり効果的なんだそうです。

1日8グラムの食物繊維を摂取することで、腸の中でゲル状になり悪玉コレステロールを便としては排出してくれます。

水溶性食物繊維は、海藻類・納豆・長いも・おくらなどネバネバ食品に多く含まれます。

水溶性食物繊維8グラムの量は納豆5パック。海苔(8切5枚)が1g。アボガド半分で水溶食物繊維1,2g。

水溶性食滅繊維が豊富な粉寒天をご飯を炊く時に入れたりして、上手に活用するといいです。スプーン1杯で水溶性食物繊維1gになります。

ウォーキングをする!

善玉コレステロールを増やすことで、いま光るプラークがあったとしても、 プラーク内の悪玉コレステロールをきれいに回収してくれます。そこでおすすめなのがウォーキングです。

ウォーキングをすることで善玉を増やすホルモンが活性化します。1日8000歩以上を目安に歩くのがお勧めです。

また、善玉コレステロールはすぐに増えないので、 悪玉/善玉比が悪い人は、まずは悪玉コレステロールを減らすために水溶性食物繊維を多く摂ることから始めると良いそうです。



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