タンパク質の主な働きは以下の通りです。
体内の細胞を作る主成分はタンパク質で血管もタンパク質によって作られます。また、多くの実験でもタンパク質の摂り方によって高血圧の予防であったり、脳卒中の予防ができるという検証が行われています。良質のタンパク質の摂取を続けると血管のしなやかさと弾力性が高まります。
高血圧患者のほとんどが動脈硬化によって血管が硬くなりボロボロのホースのようになっているため、血圧が高くなると血管壁が傷つき壊れやすくなっています。タンパク質の摂取を続け弾力性としなやかさを維持していれば、極端な話ですが、多少の圧力がかかっても血管が壊れにくくなっているのす。
さきほども説明したように血管の柔軟性は、血液を流れやすくするので血圧を下げる作用があります。そしてタンパク質には、もうひとつナトリウムを体外に排出する作用があります。体内で利用されたあと尿素となるので尿と一緒に体外へ排泄されます。
その時にナトリウム(塩分)も一緒に排泄してくれるので、ナトリウムが血圧を高める影響を少なくしてくれるのです。そのためには肉や魚や乳製品など良質なタンパク質をまんべんなく摂取できるような食生活を心がける必要があります。
良質なタンパク質を見分ける方法の一つに「アミノ酸スコア」という数値で判断する方法があります。体が要求する必須アミノ酸の量を想定して食品に含まれる必須アミノ酸の構成を比較して数値が100に近いものほど良質のタンパク質と判断する方法です。
食品名 | アミノ酸スコア | 食品名 | アミノ酸スコア |
鶏卵 | 100 | 鶏肉 | 100 |
牛乳 | 100 | 鳥のレバー | 100 |
チーズ | 91 | 白米 | 65 |
アジ | 100 | 牛肉(サーロイン) | 100 |
いわし | 100 | 豚肉(ロース) | 100 |
鮭 | 100 | あさり | 81 |
いか | 71 | えび | 84 |
牛乳に含まれるタンパク質の約80%がカゼインというタンパク質でできた成分です。このカゼインが体内のカルシウムの吸収を促進することが分っています。ですからカゼインを十分に摂取することで血圧の上昇を抑えることができます。
またカゼインが消化される途中でカゼインホスホペプチド(CPP)を作り、これが血圧を下げたり高血圧を予防したりする作用があることも分っています。つまり乳製品には良質なタンパク質が豊富に含まれているのでお勧めのタンパク質といえるのです。
成人の1日に必要なタンパク質の量は体重によって変わります。目安は体重1kgに対してタンパク質1.1g~1.2gといわれています。
体重 | 1日のタンパク質 | 体重 | 1日のタンパク質 |
80kgの場合 | 88g~96g | 50kgの場合 | 50g~60g |
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