食品や調味料のパッケージには、栄養成分表示が義務付けられていますが、塩分量を知りたくてチェックするとナトリウム量で表示されています。ナトリウム量を塩分換算して食塩相当量を計算するには、ナトリウム量×2.54÷1000で正しい量を算出します。
食生活で塩分摂取量を1日6gに抑えるためには、食品に表示されている栄養成分のナトリウム表示を理解する必要があります。 食塩量を6gに抑えたいのに実際にスーパーやコンビニで売っているの商品の多くは、ナトリウム表示になっています。 ナトリウムは【mg】と【g】で表示されており、1000mgのナトリウムが、1gのナトリウムなります。
しかし1gのナトリウム量が、そのまま塩分量になるわけではありません。実際の食塩量とは2.54倍した数値です。 つまりナトリウム1000mg(1g)は、食塩に換算すると2.54gになります。ですから栄養成分がナトリウム量で表示されている場合は、 約2.5倍すれば本来の食塩量が把握できます。※ナトリウム表示の横に食塩相当と表示してある場合もあります。
ナトリウム量(mg) | 食塩相当量(g) | 塩分換算計算式 |
---|---|---|
100mg | 0.254g | ナトリウム量 100mg×2.54÷1000 |
200mg | 0.508g | ナトリウム量 200mg×2.54÷1000 |
300mg | 0.762g | ナトリウム量 300mg×2.54÷1000 |
400mg | 1.016g | ナトリウム量 400mg×2.54÷1000 |
500mg | 1.270g | ナトリウム量 500mg×2.54÷1000 |
600mg | 1.524g | ナトリウム量 600mg×2.54÷1000 |
ナトリウム量で表示されている食品や調味料の塩分量を換算表にすると以下のようになります。外出先でナトリウム量を塩分換算する時は、400mgのナトリウムが塩分約1グラムと覚えておくと便利です。
食塩とは、塩化ナトリウムのことで科学的に塩素とナトリウムが結合したものです。 塩分を過剰摂取すると血液中のナトリウム量が多くなります。体は常に状態を一定に保とうとして ナトリウムを薄めるために血液中の水分を増やしナトリウム濃度を下げようとします。
このために血液中の水分量が増えるので、血液量が増加して血圧を上昇させてしまうのです。 また血管壁に「むくみ」を起こし血液の流れを悪くします。流れにくくなった血液を循環させるために更に心臓は血圧を上げます。 ナトリウムは交感神経を刺激するホルモンの分泌を促進するので、末梢血管の収縮など高血圧の原因をいくつも作り上げます。
しかし、ナトリウム(塩分)は人間が活きてゆくには欠かせない成分です。国民の健康栄養調査では、1日の平均摂取量が女性で約10g/男性で約12gというデータが公表されています。 なにも意識することなく食事をしていれば、これだけ多くのナトリウムを摂取していることになります。
高血圧と診断されると1日塩分摂取量は1日【6g】未満が摂取目標になります。(国際標準) 塩分の過剰摂取は高血圧の原因の一つですが、食生活の減塩対策は、最優先して行う生活習慣の改善といっても過言ではありません。
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