血圧の正常値とは?

血圧の正常値とは、日本高血圧学会の高血圧治療ガイドライン2014で、基準となる数値が示されています。 この基準値は、高血圧治療の研究が進歩するごとに変わり、これまでは5年ごと(2009年・2014年)に改定されてきました。

現在は、2014年に改定された基準値をもとに判断します。 もちろん世界保健機関(WHO)国際高血圧学会(ISH)米国高血圧合同委員会(JNC)など国際的な基準値と同じです。

チェック画像 高血圧治療ガイドライン2014は要チェック!

高血圧治療ガイドライン2014は、誰でもネットで閲覧することができます。 高血圧の傾向や治療に関する統計データなど248ページに渡って解説されているので、高血圧になったら一度は目を通して欲しいものです。 高血圧であることのリクスを理解できるだけでなく、治療に取り組む姿勢が変わります。コチラを参照
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1.成人における血圧の正常値(mmhg)

分  類 収縮期血圧(上) 拡張期血圧(下)
至適血圧 120以下 80以下
正常血圧 120~129 80~84
正常高値血圧 130~139 85~89

男性女性問わず、成人における血圧の正常値は、至適血圧・正常血圧・正常高値血圧の3種類に分類されます。 共通して、上が139以/下が89以下が正常値とされ、それを超えると高血圧と診断されます。 ただし、女性の場合、若年層(10代)、後期高齢者(75歳以上)では、個別に血圧の正常値が定められています。

チェック画像 血圧の測定方法による違い!

この数値は、診察室血圧といって病院で測定した血圧をもとに定められた数値です。家庭用血圧計で測定した場合は、家庭血圧といい5mmhgほど低い数値になります。 以下ご紹介する血圧正常値も、診察室血圧で記載されています。家庭血圧で測定する場合は、マイナス5すると正しい数値になります。

2.男性の血圧正常値(mmhg)

分  類 収縮期血圧(上) 拡張期血圧(下)
若年層  :15歳~39歳
中壮年者 :40歳~64歳
前期高齢者:65歳~74歳
140未満 90未満
後期高齢者:75歳~89歳
150未満 90未満

男性の場合は、成人における血圧の正常値(140未満/90未満)が適用されます。 ただし、糖尿病や蛋白尿陽性CKDでは、130/80未満、後期高齢者は、150/90未満を正常値としています。

3.女性の血圧正常値(mmhg)

分  類 収縮期血圧(上) 拡張期血圧(下)
中学生の女子 135未満 80未満
成人の女性 140未満 90未満
更年期の女性 140未満 90未満
妊娠中の女性 160未満 110未満

女性の場合は、成人における血圧の正常値(140未満/90未満)が適用されますが、その他に更年期(閉経)と妊娠が高血圧の原因となるケースがあります。 特に妊娠中は、160/110を超えると薬物治療が必要となります。また妊娠の期間によって血圧の変動の正常値が定められています。 詳しくは、女性の高血圧をご覧ください。

4.小児における血圧正常値(mmhg)

分  類 収縮期血圧(上) 拡張期血圧(下)
幼児 120未満 70未満
小学生 低学年
小学生 高学年
130未満
135未満
80未満
80未満
中学生 男子
中学生 女子
140未満
135未満
85未満
80未満
高校生 140未満 85未満

小児の血圧正常値は、幼児、小学生の低学年・高学年、中学生の男子・女子、高校生に分類されています。小学生の高学年から高校生に1%~3%の高血圧が見つかります。 年齢が低い場合は、二次性高血圧を疑いますが、本態性高血圧の場合は、成人の高血圧と同様に合併症のリスクが高まるので生活習慣の改善が必要となります。 詳しくは、子供の高血圧をご覧ください。

5.高齢者の血圧正常値(mmhg)

分  類 収縮期血圧(上) 拡張期血圧(下)
前期高齢者:65歳~74歳 140未満 90未満
後期高齢者:75歳~89歳 150未満 90未満

高齢者の高血圧は、前期高齢者(65歳~74歳)と後期高齢者(75歳~89歳)で分類されます。 前期高齢者の血圧正常値は、一般の成人男性と同じ140/90未満、また後期高齢者の正常値150/90未満で、この数値を超えると高血圧を疑います。 詳しくは、高齢者の高血圧をご覧ください。

年齢別と性別で高血圧患者の人数を分析すると明らかに高血圧になりやすい人の傾向が見えてきます。下の表は、年代別に高血圧人口を割合(%)で示したものです。

年  齢 男性の高血圧人口 女性の高血圧人口
30歳代 20.0% 5.6%
40歳代 29.9% 12.6%
50歳代 63.2% 38.4%
60歳代 65.6% 62.3%
70歳代 80.8% 71.2%
  • 男性は40代で29.9% ⇒ 50代になると63.2%に急増します。
  • 女性は50代で38.4% ⇒ 60代になると62.3%に急増します。

男性の50代では6割の人が高血圧になります。また女性は60代で6割の人が高血圧になっています。男女ともに 70代を過ぎると7割~8割の人が高血圧というデータです。つまり高血圧になりやすい人の傾向として、老化現象は見逃せない要素となります。

しかしながら男女ともに高齢になっても高血圧にならない人が、20%~30%も居るのですから老化現象だけが原因ではありません。詳しくは、高血圧になりやすい人の傾向をご覧ください。

6.高血圧の基準値とは?

血圧の正常値(139/89)を超えると高血圧と判断されます。基準値は、Ⅰ度高血圧からⅢ度高血圧に分類されますが、血圧の測定方法で少し違います。 収縮期血圧(上)140以上/拡張期血圧(下)90以上で高血圧となりますが、診察室血圧における数値です。 家庭用血圧計で測定した場合は、収縮期血圧(上)135以上/拡張期血圧(下)85以上となります。

成人における高血圧の基準値(mmhg)

分  類 収縮期血圧(上) 拡張期血圧(下)
Ⅰ度高血圧 140~159 かつ/または 90~99
Ⅱ度高血圧 160~179 かつ/または 100~109
Ⅲ度高血圧 180以上 かつ/または 110以上

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7.血圧が正常値でも注意が必要なケース

今までの高血圧の常識では、早朝高血圧や夜間高血圧白衣高血圧や仮面高血圧など注意すべき高血圧がありましたが、最近はNHKをはじめ民放の健康番組で特集されているのが血圧サージです。普段は正常値の血圧なのに突然、血圧が急上昇する現象のことを言います。

健康診断で血圧を測定して正常な人でも、日常で瞬間的に血圧が急上昇しています。これを繰り返すと血管を傷つけてしまい脳卒中や心筋梗塞を起こすリスクが高まります。

人間の血圧は一日の生活の中で血圧は変化していますが、起床時、運動、家事、ストレス、入浴時、喫煙など些細なことでも40~50も血圧が上昇します。活動時に血圧が上がるのは普通ですが、急激に上がると血管にダメージを与えるので最大の注意が必要となります。

些細な事ですが、朝起きたら飛び起きるようなことは避けて、ゆっくり起き上がるようにします。また入浴時の温度変化が血管を収縮させるので浴室と更衣室の温度差をなくすような工夫も必要です。このように生活の中で注意すべきことが沢山あります。



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