現在、日本人の4,300万人が高血圧にかかっており9割が本態性高血圧です。 それ以外の高血圧が二次性高血圧となります。二次性高血圧とは、他の病気や疾病が原因で血圧が上昇する高血圧です。 原因を特定できない本態性高血圧と違って二次性高血圧は、原因が明確です。原因となっている病気を治療すれば自然と血圧は下がります。
スポンサーリンク二次性高血圧の原因となる疾病は、腎臓に関する病気、ホルモンの異常分泌に関する病気、心血管疾患、神経性の病気などがあります。 これらの病気や疾病が原因となり血圧が高くなりますが、疾病により高血圧になるメカニズムが違うため原因となる病気を特定することが大切です。
分 類 | 原因となる疾病 |
---|---|
腎性高血圧 | 急性・慢性糸球体腎炎、急性・慢性腎盂腎炎、糖尿病性腎症、多発性嚢胞腎など |
内分泌性高血圧 | 原発性アルドステロン症、クッシング症候群、褐色細胞腫、レニン産生腫瘍など |
心血管疾患 | 大動脈弁閉鎖不全、甲状腺機能亢進低下症、副甲状腺機能亢進症など |
神経性高血圧 | 脳圧亢進、脳血管障害、睡眠時無呼吸、薬物(ステロイド、経口避妊薬)など |
二次性高血圧は、原因がハッキリしているので、原因となる病気を治療すれば完治できる高血圧です。 治療は原因となる疾病を特定する検査から始まるのですが、実はこの検査が思ったよりも大掛かりで患者にかかる負担は良そう以上に大きなものとなります。
あまりにも多岐に渡るため専門的な説明は省きますが、二次性高血圧の原因を特定する検査は2週間から1ヶ月くらいかかります。 想定できる可能性を一つ一つ潰してゆき原因と特定するため、あらゆる検査を行います。 そのため検査入院が必要になるケースが多いのです。
原発性アルドステロン症の検査の事例
これは私の体験談でもあるのですが、肋骨の骨折が原因でMRI検査を受けました。たまたま受けたMRIで副腎に腫瘍が見つかりました。 副腎の腫瘍のほとんどは良性ですが、ホルモンの異常分泌により二次性高血圧の疑いがあるため2週間の予定で検査入院することになったのです。
そこで体験した検査は凄いものでした。人間ドックの10倍以上も詳細な検査が行われます。 例えば、血液検査にしても、ただ血液を採取する訳ではありません。 人間の副腎は2つあり、どちらの副腎がホルモンの異常分泌をしているか特定するために、カテーテルで2つ副腎の近くで採血するという大掛かりなものでした。
この検査で異常を起こす副腎を特定できれば、外科手術により副腎を切除してしまえば、嘘のように血圧は下がると言われました。 しかし、このカテーテル検査を行うまでに、あらゆる可能性を一つ一つチェックする検査が行われました。 また動脈瘤の検査、動脈硬化の検査、心筋梗塞や脳卒中のリスク検査など行われました。検査が長引き結局1ヶ月の入院となりました。
このように二次性高血圧の治療は、設備の整った大きな病院や大学病院でしかできません。 さらに原因を特定できた場合に外科手術が必要になることもあるため設備の整った病院が安心できる訳です。
しかし、いきなり二次性高血圧を疑うケースはあまりありません。血圧が高いから病院やクリニックに行っても、まずは本態性高血圧の治療を行うのがほとんどです。
降圧剤が効かなかったり何か違う原因を疑うような要因があると、あらためて二次性高血圧を疑うのが一般的です。
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