女性特有の高血圧とは、妊娠高血圧と更年期高血圧です。
女性も成人男性と同じように高血圧になりますが、女性ホルモンには、老化を防いだり血管の収縮を抑える作用があるため 男性と比べると血圧も低く高血圧になりにくいと言われています。 女性の血圧正常値と女性ならではの高血圧(妊娠高血圧と更年期高血圧)について解説します。
スポンサーリンク更年期高血圧とは、閉経に伴い女性ホルモンの一つエストロゲンが減少し、ホルモンバランスが乱れることが原因で起きる高血圧です。 血管の収縮を抑えていた女性ホルモンが急激に減少するため、閉経後に血圧が上昇します。また 血圧コントロールしている自律神経の働きが乱れるだけでなく、閉経に伴って身体および精神面に様々な変化をもたらしています。
妊娠中の血圧は変動するものです。通常は、妊娠初期に低下し始め、妊娠32週を過ぎたあたりから上昇します。分娩後12週まで正常血圧に戻ります。 ところが妊娠高血圧の場合、妊娠20週以降に基準値(140/90)以上になり、程度によっては適切な治療が必要になる場合があります。
分 類 | 収縮期血圧(上) | 拡張期血圧(下) |
---|---|---|
中学生の女子 | 135未満 | 80未満 |
成人の女性 | 140未満 | 90未満 |
更年期の女性 | 140未満 | 90未満 |
妊娠中の女性 | 160未満 | 110未満 |
女性の場合は、成人における血圧の正常値(140未満/90未満)が適用されますが、その他に更年期(閉経)と妊娠が高血圧の原因となるケースがあります。 特に妊娠中は、160/110を超えると薬物治療が必要となります。また妊娠の期間によって血圧の変動の正常値が定められています。
更年期の女性は、ホルモンバランスの乱れで血圧が上昇する他に、太りやすくなるので肥満やメタボが、高血圧の原因になる可能性も高まります。 改善方法は、成人男性と同様に、食事療法と運動療法が基本となりますが、特に肥満にならないためのカロリー制限や塩分の過剰摂取は避けなければなりません。
また、妊娠中の女性も妊娠高血圧症候群(妊娠中毒)に注意する必要があります。 この場合も、太り過ぎが高血圧のきっかけになることが多いので妊娠中の体重管理として、8kg~10kg以内に抑えるようにしてください。 いずれにしろ女性の場合は、ホルモンバランスが最も大切と言われています。 閉経後の女性の高血圧が、男性と同じくらい急増することが確認されています。
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