血液検査で数値が高くなると悪者扱いされる代表が、中性脂肪とコレステロールです。
しかし、どちらも体内に無くてはならない大切な成分というのをご存知ですか?
無くては困るのに、摂りすぎると問題になる!そんな中性脂肪とコレステロールの違いを
知るためには、体内ある脂質の種類とそれぞれの役割を知ることが大切です。
大きく分けると体内には4種類の脂質があります。
活動に必要なすぐに使えるエネルギー | |
脂肪細胞の中に蓄えられるエネルギー ※必要に応じて遊離脂肪酸になって使われます。 | |
細胞膜を作る材料/ホルモンを作る材料 ☆悪玉コレステロール(LDL)血管壁に附着し動脈硬化の原因 ★善玉コレステロール(HDL)血管に附着したLDLを肝臓に運ぶ | |
コレステロールや中性脂肪を溶かして運搬する |
このように中性脂肪とコレステロールは、体内の脂質ですが働きは全く違います。
まず中性脂肪ですが、遊離脂肪酸と密接な関係にあります。
普段はエネルギーを凝縮した形で貯蓄されているのが中性脂肪です。
活動にエネルギーが必要になると、糖質がエネルギーとして使われます。
それが足りなくなると中性脂肪が分解されて遊離脂肪酸になります。
遊離脂肪酸になるとエネルギーとして使われます。そして
余った中性脂肪は、皮下脂肪や内臓脂肪になって体内に蓄積してゆきます。
一方コレステロールは脂質ですが、細胞膜やホルモン、胆汁酸を作る材料です。
1日に必要なコレステロールは2g程度で、70%は肝臓など体内で作られています。
残り30%は食物から摂って全身にある無数の細胞を維持するために活動しています。
食べ物から摂るコレステロール量に応じて、肝臓が体内で作る量を
調整していますが摂取量が多すぎるとコレステロールが高い状態になります。
このようにコレステロール体に必要な脂質のひとつですが、善玉と悪玉が存在します。
善玉コレステロールと悪玉コレステロールについは、コチラで詳しく解説します。
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